Hot Pink
#FFAEBC
Tiffany Blue
#A0E7E5
Mint
#B4F8C8
Yellow
#FBE7C6
カラフルでポップな形が見ているだけで心が弾ませてくれるリングドーナツ。
上にかかったシュガーグレイズは、優しいパステルカラーのパレットです。
ドーナツの穴って16歳の少年セーラーマンが最初に作った!?

ドーナツの穴って最初にできたのいつなのか知ってますか。
諸説ありますが、1847年にアメリカの船員ハンソン・グレゴリーがドーナツに穴を作ることを発明したんだとか。
当時16歳だったの彼はドーナツの中心が油っぽくてどろっとなってしまうのが嫌で、真ん中をくり抜いて均一にクリスピーになるようにしたのだとか。
他のには、穴があると棒付きのスタンドに積み立てやすくなったり、糸を通してぶら下げたりできるようになるからと、当時のベーグルのディスプレイからヒントを得たという説もあります。
穴なしの中にいろんなフィリングが入ったドーナツも食べ応えがあって良いですが、砂糖のグレイズがピカピカ光った揚げたてのシンプルなリングドーナツはもはや定番、コーヒーとぴったりなアイテムです。
アメリカのドーナツの日は6月の第1金曜日以外にもある!?

アメリカでは、毎年6月の第1金曜日は全国ドーナツの日とされています。
この日は多くのドーナツ店でドーナツが無料で配られますので普段あまりドーナツ食べない方もドーナツ店に足を運びたくなります。
記念日は、第一次対戦中、シカゴのサルベーション・アーミーという慈善団体救世軍がフランスへ派遣され、最前線で女性ボランティアたちが兵士たちにドーナツを提供したことに由来します。
救世軍による女性ボランティアたちは「ドーナツ・ガールズ」と呼ばれました。
戦場でのドーナツの配布は手軽に作れる焼き菓子、ということで普及し、第二次世界大戦中に赤十字のボランティアでも実施され、救世軍とは別の呼び名で、彼女たちを「ドーナツ・ドリー」と呼びます。
1938年6月5日に、ドーナツの配布イベントを記念してドーナツの日が作られました。ドーナツの日にはシカゴでは軍の当時の兵士にドーナツ提供した軍を讃えるための募金活動が行われています。
しかし、アメリカのドーナツの日は6月の他にも存在します。
第2のドーナツの日は11月5日です。
1970年代ベトナム戦争中、北ベトナムのソンタイ捕虜収容所で捕虜として拘束されていたアメリカ兵の捕虜のために、監視を欺きながらドーナツを配布することに成功したことに端を発したと言われています。
でも前者の6月の方が認知度は高い様子。
ドーナツはdoughnutそれともdonut?

店によって英語の表記が分かれるドーナツ。
「doughnut」あるいは「donut」。
大型チェーン店で言うと、ミスタードーナツやダンキンドーナツ、ティムホートンはDonut、クリスピークリームはdoughnut。
「doughnut」がもともと使われていた正しいとされる綴りですが、Donutもアメリカ英語として広がり、今やどちらも市民権を得たと言って良いでしょう。
ドーナツの起源は、ニューヨークがかつてニューアムステルダムだった時代にオランダ人移民者たちが広めたオリコエックOlykoek(オイルケーキ)とされています。当時は豚の油で揚げた甘いお菓子、というだけで穴はなかったのですが。
「ドーナツ(doughnut)」という言葉が最初に現れたのは1900年代前半の頃の文献です。
doughnutという綴りからいつの間にか短縮系のdonutという綴りになり、どちらも広範囲で使われています。
映え、健康志向へと進化するドーナツ店

世の中には体に悪い美味しいものがたくさんありますが、ドーナツもまさにこれの部類でしょう。
ドーナツはイメージは油っぽくて砂糖がいっぱいでダイエットには天敵と言えます。
健康志向の強い現代において、かつてのドーナツブームは翳りを見せたように感じます。
本家アメリカでも、差し入れといえばピンクの箱のドーナツをダースで、朝ごはんはドーナツとコーヒーというのが昔からの文化。
かつてTWIN PEAKS(ツインピークス)のドラマの刑事主人公演じるカイル・マクラクランがドーナツとコーヒーを食する姿がとてもアイコニックでした。
日本の張り込み現場の刑事たちがアンパンと牛乳を食すように、アメリカの刑事アイテムはドーナツとコーヒーなんだ、と刷り込まされました。
しかしながら、ライフスタイルの変化に伴い、現代ではドーナツ店のメニューも健康志向になってきてます。
かつてドーナツしか売らなかったドーナツ店は、朝食としてシリアルやサラダ、ベーコン、卵などを具材としたホットミールや、パスタ、麺類などの軽食をサーブするようになり、甘党ではない人も立ち寄りやすく、ドーナツ店は手早い軽食が食べれる場所としてカフェ化しつつあります。
もう一つの新しい変化は、ビジュアルを楽しむ体験を備えたドーナツ店。カラフルでとろりとグレイズのかかった穴の空いたドーナツにラテアートのカップという「映え」を意識したメニューが台頭してきてます。
ドーナツは、変化する人間の嗜好に柔軟に対応することで、かつての健康に良くない脂菓子からの進化を遂げています。今後のドーナツを見守っていきたいと思います。