世の中、次々と新しい商品が出まくる中、いつの間にか消えていった商品も多々ありますよね。
清涼飲料業界は特に、あーあの頃飲んだあのドリンク懐かしいなー、復活しないかなー、なんて思ったりする人も多いでしょう。
そんな激戦の業界で、50年以上も前から変わらず「元気はつらつ」というキャッチフレーズとともに長年愛されてきた健康ドリンク、
それが大塚製薬のオロナミンCドリンク。
1965年の発売時からほとんど変わらないお馴染みのボトルパッケージだけど、実は変化したこともいっぱいあります。
時代を経てもなお愛され続けるオロナミンCの魅力を語ります。
現在のオロナミンCの森七菜さん起用のCMははつらつでフレッシュなイメージ
先日、オロナミンCのCMを久々に観ました。
甲子園を思わせるブラスバンドの演奏の中、真っ直ぐと前を見つめた森七菜さんがふわっと空にジャンプする。
背景が白っぽくて清潔感があって、「おお、なんかやたらとフレッシュだな」、というのが最初の感想。
そして少し経ってから、あれ?と感じた違和感。
オロナミンCってこんな若い世代の子向けドリンクだったっけ?
自分はTVをあまりみない生活を送っています。かといってTV番組に興味がないわけではなく気に入ったものを絞って観ているのでタレントさんやCMなどの知識に結構偏りがあるようです。
忙しい現代、早送りして毎回新しいドラマやバラエティを見てエンタメをアップデートしてる方もいますよね。
でも自分は、少量プログラムを嗜むスタイルです。
しかもTVのアクセスがない時期が人生の中で何度か断続的にあったため、その時期に活躍した俳優やコメディアンを全然しらず、たまたまみたドラマで光っていた役者さんで、「いいな!この女優!掘り出しもんだ」と思ったりすると実はすでにめちゃ有名な方であったりもしました。(冷や汗)
「いや、お前のことはどーでもいいよ!」「聞いてないし!」と思ったあなた。
ごもっともです。ただ、CMのなんとなく感じた違和感、というかオロナミンCのCMをたまにしか見る機会がない自分だからこそ感じたものなのかな、と思ったのです。
オロナミンCドリンクのCMはいつの間にか、清々しくリフレッシュされていたんです。
オロナミンCのCM起用タレントの認識度であなたの年代がわかる
オロナミンCのCMで思い浮かぶタレントはおそらく年代層によって違うでしょう。
女優上戸彩さんがCMに起用されたのは2004年以降です。
彼女はスポーツ選手や他芸能タレントと共演しています。同じく2004年から「仮面ライダー」シリーズのスポンサーとしてタイアップCMなども仮面ライダーの放送時間内にエアされています。
自分はオロナミンCのCMを良く見ていた時期がおそらく10年以上前で、そのころは読売ジャイアンツの野球選手がCMに出てました。
「オロナミンCって、確か巨人がスポンサーしてるドリンクだよね」、くらいの曖昧な記憶でした。
清涼飲料をあまり買わない家庭でそだった自分はこの国民的ドリンクにあまり親しみがなく、
「オロナミンCは大人の飲み物、しかも働く大人たちが仕事の疲れた時に飲むエナジードリンク」
という自分の中のポジショニングでした。
おそらく「野球」、「巨人」、「元気ハツラツ!」、というコミュニケーションメッセージが
「男性→サラリーマン→巨人好きのおっさん」、という連想図式を脳内で出来上がらせてしまったのでしょう。
ちなみに初代のCMタレントは大村崑(おおむらこん)さんです。
オロナミンCを語る上で欠かせないイメージタレントですね。
レトロなホーロー看板でお馴染みのボトルを片手に笑っているあのおじさんです。黒縁のメガネが特徴的ですね。
「オロナミンCは小さな巨人です!」で読売ジャイアンツのイメージが強くなる
これは1976年から2001年までのCMのキャッチフレーズでした。
大村崑さんから巨人軍の選手がCMに起用されているときにCM内で発せられてたメッセージです。
巨人軍の選手たちがグループでプレー(練習)しているシーンで言う「小さな巨人。。。」の決めセリフ。
すっかりこれで巨人=オロナミンCというイメージが定着してましたが、1990年代以降は巨人軍バージョンのCMのほかに、サザンオールスターズや木村拓哉さんなどがCMに出演しています。
浸透していた「ザ・ジャイアンツ」のイメージが、だんだんと若い世代向けにシフトがされつつあります。
こうして、若い層に支持されるタレントを都度起用してメディアの露出を測ったことで、若い世代向けのドリンクへと変貌を遂げていったのでしょう。
全国各地では地方オリジナルのCMも採用されているようです。